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三線
>三線の製造技法
三線の大部分を占めるソー(棹)、張り具合で三線の音色が変わってくる胴の皮。三線の製造は卓越した技術が必要です。
● 荒削り
乾燥の為、充分寝かした原木をバンドソー(帯のこ)で削り取り、荒削りを行います。
● 型取り
荒削りした原木に定規をあて、注文の型を描きます。
● 細部削り
更に細かく削ります。
● ヤスリがけ
天・鳩胸などの曲線はヤスリで丁寧に仕上げます。
● 縫い
蛇皮を伸ばす為に輪に縫い付けていきます。
ここからジャッキにかける皮張りまでが匠がこだわり抜いている手法となり、音に違いを生み出す作業となります。
● 分当て
塗りが仕上がった棹と胴を組み合わせ角度調整をします。
歌口を取り付けるまで細かな調整・作業が続きますが、匠いわく音の一番要となる大事な作業が分当てなのです。
● 音色確認
音をしっかりと確認した上で、職人が納得のいくまで音色チェックを行います。
音色が気に入らない物は一切販売せず、何度も納得がいくまで調整をする匠の姿勢が音への絶対のこだわりなのです。
※協力:
沖縄本来の三線を復刻する 『開鐘屋』
●豆知識
【三線の胴の素材】
三線の胴にはニシキヘビの革が使われています。
昔の高級三線も同じようにヘビの革を使い製作されていましたが、庶民の三線はしぶばりといって、紙をバナナの木の汁につけ強化したものを使用したりしていました。
また、戦後はカンカラ三線を使ったり、米軍のパラシュートの生地を使ってパラシュート張りをしたり、セメントの袋を使ったりしていました。
【真壁型と
与那城型の特徴】
現在の三線の多くは、真壁型と、与那城型が多いのですが、それぞれの型に特徴があります。
・真壁型
民謡が多い。
軽いので立って演奏することが多い 。
【棹の形】
チルダマイ(糸蔵)が短く、カラクイ(糸巻き)が斜めに入る。
・与那城型
古典音楽が多い。
棹が太く重みがあるので座って演奏することが多い。
【棹の形】
チルダマイ(糸蔵)が長く、カラクイ(糸巻き)が平行に入る。
>>お土産・特産品: 三線ページはこちら
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