泡盛は、琉球王朝時代の将軍献上品の目録で『泡盛』ではなく『サキ』と明記されています。
では、何故『泡盛』と呼ばれるようになったのでしょう?
泡盛は、その名前の由来に大きく 4つの説 があります。 |
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現在は米(タイ米)で作られている泡盛ですが、かつては米と粟(アワ)から製造されていました。このことから泡盛と呼ばれるようになったという説。 |
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原料起源説 |
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かつて酒屋では、泡盛の度数を計るのに、泡立ち具合から判断する方法をとっていました。蒸留後の酒をひしゃくですくい、上から甕(かめ)に流し入れ、その泡が長く持ちこたえることが出来たものほど、アルコール度数が高いと言われます。その泡から由来したとされる説。 |
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泡を盛る酒説 |
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江戸幕府に献上していた頃の泡盛は『焼酎』と呼ばれていました。しかし、1671年頃の文献によると『泡盛』と記されています。
これは薩摩藩が、その頃江戸で流行していた他の焼酎と差別化し、泡盛の商品価値を高めるために命名したからであるとされています。薩摩藩が命名したという説。 |
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薩摩命名説 |
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古代インドのサンスクリット語で酒のことを意味する『アワムリ』から由来するという説。 |
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アワムリ説 |
以上の説がありますが、どれも確定ではありません。
それほどまでに古い時代から泡盛が続いてきたこと、その貴重さゆえに一部の人間だけしか製造が許されなかった時代があったことも原因なのかもしれません。 |