1950年代はじめにガラス工場は何とか復活し、沖縄でのガラス製造が再開されました。
一方で、この時期、プラスチック製品などが登場し、ガラス工芸は衰退するのではないかと思われました。
1950年代後半、駐留するアメリカ軍人などが本国へのお土産品としてガラス製品の注文が殺到するようになります。
琉球ガラスは、第二次大戦後、駐留するアメリカ軍人が捨てたコーラなどの空き瓶を利用したもので、ガラスの中に気泡がまじっているものでした。本来ならば不良品扱いとされるその気泡も琉球ガラスの特徴として活かし、現在も素朴な味わいとして受け継がれています。
手吹きで作られる琉球ガラスは、工業製品とは違いひとつひとつ色・形が微妙に違っており、手作りならではの温かみがあります。
平成10年には、沖縄県の伝統工芸製品に指定され、現在では沖縄の代表的な工芸品のひとつとなっています。 |