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港川人の特徴

港川人の全身の特徴

港川人は小柄で、男性の推定身長は153cm、女性は推定145cmだといわれています。縄文人より少し低いです。上半身の骨が細く、腕は細めです。頭骨は現代人よりやや大きく全身の体型は胴長短足、下半身の骨はそこそこ丈夫で、荒れた地面を走り回るには適した体といえます。
港川人の体の特徴を考えると、狭い沖縄で放浪性の採集狩猟生活をするのに適した体だと思われます。
港川人の四肢骨では筋肉が発達していた特徴がほとんどみられません。港川人は縄文人と似ている特徴もありますが、かなり筋肉が発達していたと言われる縄文人とはこの点では異なっています。

港川人の現代人と比べた時の特徴

身長

男性:推定:153cm
女性:推定:145cm

全身の特徴

胴長短足

腓骨

幅広い

上腕骨

かなり細い

足の骨

わずかに小さい

低い

尺骨

曲がっている

肩幅

かなり狭い

四角

手の骨

わずかに小さい

弱い

鎖骨

かなり短い

大腿骨

まっすぐ

弱い

すね

筋肉が発達して強い

頚骨

内側に曲がっている

   

港川人の顔の特徴

港川人復元模型: 沖縄県立博物館・美術館所蔵

港川人は発掘された頭蓋骨から、現代人より頭がやや大きめであり、顔立ちは彫りが深く、頬骨が張って鼻筋が高いのが分かります。これらの特徴は縄文人によく似た特徴です。
その他の頭や顎についての特徴の一部も現代人よりも縄文人によく似ています。港川人も縄文人も狩猟採集生活をしていたので、食べ物や生活が似ていた事が原因の可能性もあります。
また類似点が多いという事は、港川人が縄文人の祖先である可能性も考えられます。ただ、身体全体の特徴を考えると異なる特徴も多く、まだ現在でははっきりとは分かっていない状態です。

港川人−縄文人−現代人頭骨の比較

 

港川人1号

縄文人

現代人

眉間

突出する

突出しない

鼻根

くぼみが強い

くぼみが弱い

すりへっている

あまりすりへっていない

眼窩

四角い

丸い

頑丈

華奢

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