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ハーリー



梅雨開けの空の下、煌く海面を龍が飛ぶように走る。海人(うみんちゅ)達が、鉦打ちの合図にあわせ、勇壮に海面を走る海の祭典

梅雨明けを告げるハーリー

ハーリーとは舟で、決まった航路を往復し、そのスピードを競い合うことで、豊漁と安全などを祈願する、沖縄の伝統行事です。
王朝時代には、国王の観戦もあったと言われるほど、とても歴史が古い行事ですが、廃藩置県によって1879年にハーリーは一時禁止とされてしまいます。しかし、うちなーんちゅに根付いていたハーリーへの想いは、禁止をされてもなお途切れることなく続いていました。
そして、そんなうちなーんちゅの熱い想いにより復活し、現在では最も大きなイベントの一つとして毎年多くの観光客が見物するようになりました。

ハーリーに使われる舟は「サバニ」と呼ばれる漁船で、この舟に龍の飾りをほどこしたり、水の抵抗を減らすべく船体を削るなどしていました。 海人(うみんちゅ)が大事な舟を削る…とてもおかしなことをしているようですが、ハーリーに勝ったその年は、豊漁が約束されると言われており、海人たちにとって、ハーリーは一大イベントであるからです。

現在ハーリーは”ユッカヌヒー”と呼ばれる、旧暦の5月4日に行われています。沖縄では『ハーリーの鉦の音が鳴ると梅雨が明ける』と言われており、うちなーんちゅにとって、ハーリーは夏の到来を知らせる大切な行事なのです。







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