那覇の公設市場の中でも、ひときわ目を引く食材、イラブー。 イラブーとは、和名でエラブウミヘビといい、コブラ科の神経毒をもつ海蛇で、公設市場では、燻製にされ、渦巻き状になっていたり、棒状の杖のような形で売られていたりします。 昔は、中国からの国賓をもてなすのにも使われるなど、琉球王朝の宮廷料理の中でも最高級とされていた食材です。
もともと薬として使われていたイラブーでしたが、上品でさっぱりした味や驚くほど栄養価が高いことから、琉球王朝時代には、王朝の占有品として特定の場所と人々にしか漁が許されませんでした。 調理するのに手間と時間がかかりますが、見た目の印象とは程遠く、とても美味しいです。