那覇市と沖縄市の間に位置する中城村。 豊かな土地と、景観にも恵まれた村には、世界遺産にも登録されている「中城城跡(なかぐすくじょうあと)」があり、村のシンボルになっています。 自然・歴史・文化に恵まれた中城村の特産品である「島にんじん」をご紹介します。
方言名は、チデークニ、黄色い大根といった意味で、ごぼうのように細く、鮮やかな黄色い色が特徴です。
中国から伝わり、戦前から生産が行われるようになったと考えられており、約120年の歴史を持ちます。
収穫時期は、11月から2月頃で、体を温める効果が期待できる。カロチンが豊富で、寒い冬の時期にピッタリの野菜。
島にんじんには、体を温める効果が期待できるカロチンが豊富で、寒い冬の時期にピッタリの野菜です。
さらに、眼精疲労に効果が期待できるビタミンAや、ビタミンC、カリウム、鉄分なども多く含んでおり、沖縄では、「チムシンジ」という薬膳料理の食材としても利用されています。 栄養価も高く、抗酸化作用を持つリコピンの含有量は、一般のニンジンよりも豊富で、昔から「命薬(ぬちぐすい)」として、重宝されてきました。
甘味があり、煮物や炒め物から牛汁などの汁物まで、色んな料理に幅広く使用されている「島にんじん」。
最近では、島にんじんを、ドレッシングに加工したり、蒸しカステラなどの特産品などにも使用されるようになっています。なかでも、「島ニンジンカステラ」は、平成5年度の食アメニティー活動コンテストで、県内で初めて国土庁長官賞に選ばれています。
「島にんじん」は、ほのかな甘味と独特の爽やかな香りで料理の味をいっそう引き立てます。