子孫繁栄の縁起物(えんぎもの)としても扱われる、ターンム
田芋はテンナンショウ科に属する里芋の一種で、亜熱帯アジアなどの高温多湿な気候の地域の水田で広く栽培されています。
輪切りにすると薄紫色をしており、味と食感はサトイモとサツマイモの中間のような感じで、少し粘り気があります。
沖縄への伝来時期は明らかになっていませんが、昔の文献から、18世紀の初頭には一般的に栽培されていたとする説が有力です。
沖縄の中でも、宜野湾市の大山産の田芋は香りと風味に富み、昔からウチナーンチュに愛されています。
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田芋は基本的には炭水化物がほとんどですが、繊維質も豊富で消化率が高く、腸の働きを良くします。また、カルシウムを多く含んでおり、牛乳よりもビタミンB1と鉄分が豊富に含まれています。さらに血圧を安定させるはたらきもあり、まさに長寿沖縄の健康野菜の一つといえるでしょう。
田芋は12月〜1月が旬で沖縄では子孫繁栄の象徴として祭事には欠かすことのできない食材で、主に冬至の行事や正月料理、出産のお祝いなどで使われます。冬至の日に食べるトゥンジージューシーや正月料理のターンムの田楽、ターンム料理の定番ドゥルワカシーなど、他にも様々な料理があります。最近ではパイや饅頭、ケーキなどのお菓子などにも利用され観光客はもちろん沖縄の人にも大変な人気です。
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【ターンム(田芋)田楽】の作り方 |
材料(2人分) |
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ターンム: |
200g |
お湯: |
1/2カップ |
砂糖: |
20g |
みりん: |
大さじ 1 |
塩: |
ひとつまみ |
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【1】 |
(蒸したものを使用。生の場合は、皮をむかずに硬く蒸します。)蒸したターンムの皮をむきます。
2〜3cm角に切り10分程度茹で、ザルにあげます。 |
【2】 |
鍋にターンムと分量のお湯を入れ火にかけます。 田芋が柔らかくなったら砂糖を加えます。 |
【3】 |
木杓子で混ぜ、ねっとりとしたきんとん状になればみりんを加え、
塩で味をととのえて完成です。 |
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